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明石に移り住んではや半年、一気に始まった家事・育児・仕事の両立に悪戦苦闘する日々です。高校の英語講師。1歳の娘がいます。生活のアイディアから、仕事を通じて考える英語や外国文化の話などエッセイ風に。


by morinokoguma
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シアトル酋長の手紙

 私は、もともと英語は苦手で、中学生のときも高校になってからもぜんぜん勉強して
いませんでした。特に、「文をつくる」ことが苦手でした。

そんな私が英語を始めた、というより、まず欧米に興味を持ち始めたのは、高校のとき
「シアトル酋長の手紙」という作品を紹介されてからです。
これは、イギリスがアメリカ大陸の土地を合衆国の土地とした際に、シアトル
酋長がワシントンの政府充てに書いた手紙です。

「あなた方に言っておく。この土地を受け取ったならば、私達、私達の先祖たちが
愛したように大切にしてほしい。この土地、この空気、この川をあなたがたの
子どもたちのその子供達の代まで私達が愛したのと同じように愛して欲しい。」
大変感動し、よく覚えていました。後に大学でたまたま開いた雑誌に、この原文が
英語で載っており、これがきっかけで環境学を勉強しました。
そのとき、同時に外国語を学ぶということの大切さを知りました。
外国語だからこそ、丁寧に、きちんと言葉を選ぶことが大事だと思ったのです。

ちょっと英語の話ですが・・・
「あなた方に言っておく」という訳が私にとっては強烈だったのですが、
ここは、大学の図書館で読んだ雑誌では”Remember"
私が持っている本では(この写真の絵本)"Hold in your mind"になっています。

さてさて、この「シアトル酋長の手紙」翻訳版も数多く出ています。
英語に興味がなくても、ぜひ一度読んでみてください。
シアトル酋長の手紙_d0178165_17391619.jpg

7世代後の子どもたちまで美しい自然を残そう、というネイティブ・アメリカンたちの思想
が美しい言葉で紡がれています。
by morinokoguma | 2010-11-08 18:51 | 洋書(絵本)